カウンセラー藤本琢による不登校や登校拒否の子どもを持つ親のためのカウンセリング・克服指導「ファーストホームエデュケーション」

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ここでは、FHEにご相談になる前にまず読んでいただきたいことを記してあります。

昼夜逆転しています。

answer昼夜逆転は、家族からすると一番気になるポイントかもしれません。そのため、まず生活リズムから元に戻させようとしがちですが、それは根本的な解決にはならないことを知ってください。
生活リズムだけにこだわること自体にも、いくつかの問題があります。学校へ行けない子どもを朝起こしても、特にすることもないので、学校へ行けないことを考えずにはいられなくなります。そのことは、子どもにとって負担が大きくイライラさせる要因にもなりかねません。さらに、朝起こしたときに不安にならないようにと、学校を休むことを明言して許し、安易に認めることは得策とは言えません。
子どもの睡眠リズムが狂うきっかけは、朝登校時間に起きると学校へ行く、行かないという問題を抱えることになるので、朝布団から出づらくなり、その後朝起きないことによって、夜の就寝時間が遅くなりだす、というケースが多いようです。
そのため、不登校状況自体を打破できれば、睡眠障害と思われるような症状も解決が図れると考えます。自分から学校へ行けるようにしてあげれば、前日まで昼夜逆転していても、不思議と子どもたちはきちんと朝起きて登校できます。昼夜逆転自体が学校へ行けなくしているではないので、心配しすぎないことが望ましいでしょう。

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お風呂にも入らず、服を着替えません。

answer学校へ行かないことが、当たり前のようになりだすと、パジャマから着替えないようになることはよくみられます。お風呂も同様に、外に出なくなると身奇麗にする必要性がなくなり、入らなくなることも多くあります。
他人との接触が減り、自分の身なりに気がむかなくなることから、そのような変化が起こるのです。単に家族以外の人との接触を無理に増やすことや、外出を無理に促すことは、問題の根本的な解決にはなりません。また、汚いことをあまりうるさく言うと余計に拒否反応を示すことや、神経質になりすぎるなど、逆効果になることがあるので注意が必要です。
訪問カウンセラーが、家を訪ねるようになると、待ちわびて身なりを整え始めることもよくあることです。不登校状態に変化が起これば、子どもたちは自然と元の生活に戻りますので、生活習慣についてもこだわりすぎないほうがよいでしょう。

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勉強をまったくしません。

answer不登校状態になると、学校を思い出させるものからは遠ざかろうとするのが一般的です。学校も行かず、勉強もしなくなった子どもを見ることは、親として辛いものです。また、勉強が遅れると学校へ戻りづらいのではないか、と考える方も多くいます。
確かに、復学する際に勉強の遅れは、ハードルのひとつになることがあります。しかし残念ながら、勉強をしているからといって学校へ行くわけではありません。また、不登校状態のときに親が勉強させることは、本質的な問題から考えると逆行した対応と言わざるを得ません。本人が進んで勉強をするのを止めることはできませんが、学校へ行かない代わりに勉強をするというスタイルは大きな問題があります。
学校の有意性は、勉強以外にもあるのですが、勉強をしている不登校状態の子どもの立場からすれば、勉強は家でしているんだから学校は行かなくてもいいという気持ちになるでしょう。つまり、学校へ行く理由のひとつを失うこととなるので、不登校状態で勉強をさせることはお勧めできません。
不登校状態の子どもたちの中には勉強をする意味も見失っているケースが多くあります。あらためて勉強をする意味を見直すことも、不登校状態を乗り越える大きな意義のひとつです。対処療法的に勉強のことだけ.を改善させようとする必要はないでしょう。

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わがままがひどいのですが。

answer不登校状態が続き、子どもたちが家にいる時間が長くなると、母親との接触が極端に増えることで、甘えが強くなりわがままが出てくることは少なくありません。
私たちカウンセラーの判断のひとつに、子どもたちは心が疲れているので休ませてあげるべき、というものがあります。その場合、子どもたちのわがままを聞いてあげたほうが良い、と判断されることがあります。
けれども、多くの機関では親が子どもに許す範囲などを、厳密には教えてはくれません。わがままの範疇なのか、疲れているので許してあげるべき範疇なのかは、親の判断に任されています。そこで間違った判断をしてしまったり、一時的なものと思い許しすぎてしまったりすると、歯止めが利かなくなり子どものわがままが度を越してしまうことがあります。
今まで少なくない専門家が、不登校児のわがままは許容してあげるべきと考えてきました。しかし、わがまま、暴力、幼児化などの二次的な問題を引き起こす可能性があることは否定できません。
不登校状態の子どものイライラを、親がわがままを聞いてあげるという形で解消することは、本質的な解決という観点で考えると正しいとはいえないでしょう。やはり、子どもたちには、きちんと「いけないことはいけない」と教える必要があるでしょう。常識的に親として「できないことがある」ことも伝えるべきです。

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体調不良を訴えるのですが。

answer体調不良を理由に学校を休み始める子どもはとても多いです。その多くの場合、学校を休むことが当然のようになると、体調不良を訴えることはなくなります。このことから、学校を休みがちな子どもたちの体調不良の多くは、単に身体的な病状ではないことが分かります。
内科をはじめ、その他クリニック系での対応が必要な場合もありますが、不登校初期状態の子どもたちの体調不良の根本的な問題が、子どもたちの不登校を選択せざるを得なかったその背景にあるとすれば、目に見える病状へのアプローチに終始するだけでは十分な対応とはいえません。
登校時間に体調不良を訴えていた子どもが、昼を過ぎるとなんでもなかったようにテレビを見始めることもよくあります。
不登校状態が長期化した場合でも、家で何もすることがなくなり、神経過敏になりだすと「~が痛い」と頻繁に言う子どももいます。
このとき、親があまりおおげさに受け取ってしまうと、本人も心配になってしまうので、子どもが体調不良を訴えてきても、すぐに対処を考えるのではなく、しばらく様子を見てから判断すると良いでしょう。

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