家族療法の導入へ
来談者(クライエント)中心療法が、不登校の子ども自身の中に「問題」または「答え」があると仮定するのに対して、
家族療法では、「家族全体の対処すべき問題」と捉え、家族システムの機能を高めることによって「改善」すると考えます。
来談者(クライエント)中心療法が、不登校の子ども自身の中に「問題」または「答え」があると仮定するのに対して、
家族療法では、「家族全体の対処すべき問題」と捉え、家族システムの機能を高めることによって「改善」すると考えます。
不登校などの不適応や問題行動を起こした子どもが悪いと考えるのではなく、家族システムの正常化で解決できると家族療法では考えるます。悪者探しのように特定のメンバーに「問題」があると考えるのではなく、視野を広げ前向きに解決へ進めていくことができるのです。
「家族療法」は、アメリカで1950年代に生まれた、歴史のある精神療法です。「家族カウンセリング」、「家族セラピー」、「ファミリー・セラピー」とも呼ばれます。
家族療法というと不登校にした親の育て方が悪かったと単純に「悪い家庭を治療する」ものと考えてしまうかもしれません。しかし家庭が悪かったのではありません。
子どもの問題を出にくくする、または出てきた問題を学びに変えてよりよく子どもが育つように、今まで自分たちが子育てで培ってきて子どもに蓄積された良い部分をより伸ばしていけるようにするために、家庭システムを協力して作っていくという手法です。